COLUMN肉職メディア

原価率をすぐに2%下げる方法

2023/04/24

●今回のテーマ
『原価率をすぐに2%下げる方法』

メニュー変更なしで即改善できる原価対策
主にロス対策についてにお話しします。 

■飲食店の現状 
 
2023年4月現在、コロナ前の流れがだいぶ戻ってきています。
売上のトップを引き上げると同時に、大切なことは『ロス』管理です。
 
「ロス」の対策・改善はそのまま利益に直結します。 
 
例えば 
 
平均AV300万のお店であれば2%は6万円 
 
飲食店の平均利益率が10%だとして、 
6万の利益を出すのには60万の売上が必要です。 
それに伴って、様々な経費も必要です。 
 
今回お話しする内容は、売上がUPしてけばいくほど、 
大きく利益改善することになるので、 
 
ロス対策=利益 
 
という考えを、改めて覚えておいていただきたいと思います。 
 
■原価率が上昇する要因6つ 
 
①歩留まり・オーバーポーション 
②廃棄ロス 
③配膳ミス・調理ミス 
④釣銭ミス・不正・盗難 
⑤過剰なサービス 
⑥おすすめの不徹底 
 
これから各要因ごとに、 
対策と具体例をみていきます 
 
■歩留まり・オーバーポーション 
 
・目標数値を決める 
 
例 歩留まり  
  
 ハラミ 仕入れ価格7000円 月15㎏/仕入れ 月売上/300万 
 
※わかりやすく歩留まりこみでの仕入れ価格として説明 
 
3か月くらい留まりロス額をチェックし、推移を把握し目標を決める 
 
 
目標70% 仕入れK/7000 7000×15㎏=105000 
現状65% K/7350  7350×15㎏=110250 
 
  ※ 5250円の差額 
 
ポーション 90g 
※85~90g オーバーなし(3gまで許容) 
 
※月200食 600g K/7000円→4200円  
 
※4200円のロス 
 
歩留まり・オーバーポーションで9450円
→売上94500円(約10万)
と同じくらいの影響がある 
 
■廃棄ロス 
 
・適正在庫・配置の徹底 
・商品化する意識を高める(売上=現金化) 
 
例 カルビ K/6000 ※歩留まり込で 
 
①毎月1k 廃棄があった場合 
  
6000円のロス  
 
②ロスがなしの場合 
 
カルビ100g、1000円で販売していたら 
1キロ(10食)×1000円=1万 
 
売上 300万→301万  
 
※1万円の売上+ロスがなくなる 
  →16000円 の改善 
  
■配膳・調理ミス 
 
・チェックリストを全スタッフ共有 
・ペナルティー 
例 
月5食のミス ※カルビの場合 
 
売価1000円 原価率40% →原価額400円 
 
①2000円ロス 
②1000×5食=5000円売上 
  
※7000円の差 
 
■釣銭ミス・不正・盗難 
 
・ペナルティー(+αの手当てを調整) 
・始末書(原因追及)→大きなミス 
・防犯カメラの設置(意識改善)
→不正・盗難対策 
・スタッフ自身に釣銭管理させる(意識付け) 
  
※月3000円 →年間36000円利益が増える 
 
■過剰サービス 
 
ルールの徹底と許容範囲の把握 
※言い方・見方をかえるとロスと同じ 
 
・誕生日 
・お祝い 
・常連様・スタッフ 
 
例 
カルビ月5皿サービス 
売価1000円 K/6000円 
原価率40% 原価400円 
 
①K/6000→2000円ロス 400円×5皿=2000円 
②その分1品のオーダーが減る(5000円)
1000円カルビ×5皿=5000円の機会ロス 
 
※7000円 
 
 ■おすすめの不徹底 
 
・POP/口頭でのおすすめを徹底する 
 
セット売りによる、アップセル(単価アップ)&売上構成の対策 
 
例 
カルビ原価率40% 売上300万 
 
①カルビ50食→1000円×50=50000万  
 
②カルビ50食&サンチュ30食 
売上301.5万  
 
カルビ50食→1000円×50=50000円 
※原価率40% 

サンチュ30食→500円×30=15000円 
※原価率20% 
 
 ●カルビ・サンチュのみでみた原価 
 
カルビ400円×50食=20000円 
サンチュ100円×30食=3000円 
 
●カルビ・サンチュのみでみた売上と原価率の違い 
 
原価÷売上×100=原価率 
 
①カルビ50食→売上50000円  
 20000÷50000×100=40% 
 
②カルビ50食&サンチュ30食→売上65000円  
 23000÷65000×100=35.3% 
 
※全体売上からみた影響原価率は0.76と少ないが 
 原価ポイントでみた影響原価率は大きい 
 
 ●売上構成比×商品原価率=影響原価率 
 
カルビ→0.0165×40=0.664 
サンチュ→0.0049×20=0.099 
 
売上全体に与える影響原価率 0.763% 
 
■今回の改善策をすべて活かした場合の影響 
 
全体の改善額57450円 
 
売上300万の場合 
 
約1.9%の原価率改善 
 
※すべて改善できる事ではないですが、 
プラスメニュー全体で、セット売りと原価対策を意識することで2%を目標に改善できるのではないかと思います。 
 
今回は 
 「原価率をすぐに2%下げる方法」 
 というテーマでお話しをしてきました。 

【原価率をすぐに2%下げる方法】

の動画はこちら
https://youtu.be/Tr1Or0fcNHI

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【4時間営業で黒字を出す経営術】

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