■今回のテーマ
新規出店先の「売上と人件費予測の立て方」
ケーススタディー
①既存店の「炭火焼肉じろう」を杉並区阿佐ヶ谷駅前に2店舗目をオープンしようと考えていた場合
② 既存店との商圏重複度は21%
という設定で売上・人件費の予測をしていきます
ケーススタディー
①既存店の「炭火焼肉じろう」を杉並区阿佐ヶ谷駅前に2店舗目をオープンしようと考えていた場合
② 既存店との商圏重複度は21%
という設定で売上・人件費の予測をしていきます
■今日の内容
①商圏からの売上予測
②売上シュミレーション
③年間売上予測
④損益計算書
⑤人件費シュミレーション
■商圏からの売上予測
①炭火焼肉じろうの商圏エリア・ターゲットの確認
エリア:半径2キロ圏内
ターゲット:30代~50代夫婦 家族
②商圏の比較(杉並区清水・杉並区阿佐ヶ谷駅前)
●既存店 杉並区清水
★半径2k内の人口 274874
★一般世帯数 1次圏内 2人以上 3100世帯 3.4人以上 1500世帯
2次圏内 2人以上 13300世帯 3.4人以上 6600世帯
3次圏内 2人以上 54000世帯 3.4人以上 25600世帯
★飲食サービス業事業数
1次商圏 21
2次商圏 147
3次商圏 1130
●新規出店先 杉並区阿佐ヶ谷駅前
★半径2k内の人口 241511
★一般世帯数
1次圏内 2人以上 1944世帯 3.4人以上 996世帯
2次圏内 2人以上 7577世帯 3.4人以上 3960世帯
3次圏内 2人以上 28343世帯 3.4人以上 15239世帯
★飲食サービス業事業数
1次商圏 274
2次商圏 605
3次商圏 1765
★焼肉店競合数
◎杉並区清水
1.2次商圏(1キロ内) 1件
半径3キロ内 焼肉屋77件 同客単価20件 予想競合店10件
◎阿佐ヶ谷駅前
1.2次商圏(1キロ内) 17件
半径3キロ内 焼肉屋136件 同客単価40件 予想競合店20件
判断できること
●飲食サービス事業数と焼肉店が、既存店より多い(競合が多い)
③ターゲット数値から売上を予測
ターゲット数値=既存店売上÷ターゲット人数 ※商圏のポテンシャルを数値化できます
今回は、2人世帯数と3~4人世帯は3人と仮定し、合わせた合計をターゲット人数で設定
杉並区清水 3次圏内のターゲット人数(2人世帯+3人世帯の人数で計算) 184800人
阿佐ヶ谷駅前 3次圏内のターゲット人数(2人世帯+3人世帯の人数で計算) 102403人
ターゲット数値=350万÷184800=18.93(炭火焼肉じろうのターゲットポテンシャル)
阿佐ヶ谷駅前 18.93×102403(ターゲット人数)=193万(予測売上)
ターゲット人口から判断できること
●半径2キロ圏内の人口は既存店の88% ターゲット人口は既存店の55%しかいない
人口比較から予想すると、単身世帯が多い傾向(もしくは5名以上の家族が多いと予想することができます)
※ターゲット世帯は2~4名で見ている為
↓
お店つくりに活かす(カウンター席の確保・1人様用メニューなど)
④商圏重複影響度
※商圏重複21%
21%÷2=各店10.5%減
⑤予測売上の再算出
既存店350万×89.5%=予測売上313万
新店193万×89.5%=予測売上172万
エリア:半径2キロ圏内
ターゲット:30代~50代夫婦 家族
②商圏の比較(杉並区清水・杉並区阿佐ヶ谷駅前)
●既存店 杉並区清水
★半径2k内の人口 274874
★一般世帯数 1次圏内 2人以上 3100世帯 3.4人以上 1500世帯
2次圏内 2人以上 13300世帯 3.4人以上 6600世帯
3次圏内 2人以上 54000世帯 3.4人以上 25600世帯
★飲食サービス業事業数
1次商圏 21
2次商圏 147
3次商圏 1130
●新規出店先 杉並区阿佐ヶ谷駅前
★半径2k内の人口 241511
★一般世帯数
1次圏内 2人以上 1944世帯 3.4人以上 996世帯
2次圏内 2人以上 7577世帯 3.4人以上 3960世帯
3次圏内 2人以上 28343世帯 3.4人以上 15239世帯
★飲食サービス業事業数
1次商圏 274
2次商圏 605
3次商圏 1765
★焼肉店競合数
◎杉並区清水
1.2次商圏(1キロ内) 1件
半径3キロ内 焼肉屋77件 同客単価20件 予想競合店10件
◎阿佐ヶ谷駅前
1.2次商圏(1キロ内) 17件
半径3キロ内 焼肉屋136件 同客単価40件 予想競合店20件
判断できること
●飲食サービス事業数と焼肉店が、既存店より多い(競合が多い)
③ターゲット数値から売上を予測
ターゲット数値=既存店売上÷ターゲット人数 ※商圏のポテンシャルを数値化できます
今回は、2人世帯数と3~4人世帯は3人と仮定し、合わせた合計をターゲット人数で設定
杉並区清水 3次圏内のターゲット人数(2人世帯+3人世帯の人数で計算) 184800人
阿佐ヶ谷駅前 3次圏内のターゲット人数(2人世帯+3人世帯の人数で計算) 102403人
ターゲット数値=350万÷184800=18.93(炭火焼肉じろうのターゲットポテンシャル)
阿佐ヶ谷駅前 18.93×102403(ターゲット人数)=193万(予測売上)
ターゲット人口から判断できること
●半径2キロ圏内の人口は既存店の88% ターゲット人口は既存店の55%しかいない
人口比較から予想すると、単身世帯が多い傾向(もしくは5名以上の家族が多いと予想することができます)
※ターゲット世帯は2~4名で見ている為
↓
お店つくりに活かす(カウンター席の確保・1人様用メニューなど)
④商圏重複影響度
※商圏重複21%
21%÷2=各店10.5%減
⑤予測売上の再算出
既存店350万×89.5%=予測売上313万
新店193万×89.5%=予測売上172万
■売上シュミレーション(22日稼働)
①平日・土日祝と時間帯別に分けて算出
②阿佐ヶ谷駅前近辺の競合店調査を参考
③現実的可能な数字を加味
●平日予測 14名 売上 63200
席数16(11) (席稼働率70%)
17時~18時 客単価4400円 客数2名 回転率0.18 売上8800
18時~19時 客単価4600円 客数4名 回転率0.36 売上18400
19時~20時 客単価4500円 客数4名 回転率0.36 売上18000
20時~21時 客単価4500円 客数4名 回転率0.36 売上18000
平日売上×月14日=884800
●土日予測 客数23名 売上102900
席数16(11) (席稼働率70%)
16時~17時 客単価4300円 客数3名 回転率0.27 売上12900
17時~18時 客単価4400円 客数6名 回転率0.54 売上26400
18時~19時 客単価4600円 客数6名 回転率0.54 売上27600
19時~20時 客単価4500円 客数6名 回転率0.54 売上27000
20時~20時半 客単価4500円 客数2名 回転率0.09 売上9000
土日売上×月8日=823200
月の予測売上 1708000
※ターゲット数値からの売上予測が出ているので、
その売上に合わせて時間帯別売上を割り振り、
競合店調査を加味して、現実的に可能な集客・売上かを調整する
■損益計算書
予想売上170万
家賃17万(10%) ★家賃比率10%と仮定
原価率40% ★コンセプト
人件費率33.6% ★のちほど説明
FLR83.6%
経費11%
利益5%=7.5万 のイメージ
どのような根拠で売上・物件イメージ・席数・家賃比率を考えるか?
★坪数(箱と席数)= 家賃÷コンセプトで設定した坪単価で概算
①ターゲット数値により売上170万→10%で17万
②コンセプト坪単価1.75(阿佐ヶ谷駅前2万と設定)→17万÷2=8.5坪
③8.5坪→16席と仮定(1坪2席と考えた場合)
※個人事業主での税金
この売上感で算出すると
個人事業税65万+消費税78万= 年間143万 月/12万貯蓄イメージ
★損益計算書の改善策・修正案
※月12万の税金プールの為、(現状月7.5万 ※-月4.5万)
①原価率→低減できるメニュー追加 メニュー構成の再考 ※35%目標
②人件費→平日3名→2名体制 週末仕込み1人検討 30%目標
③売上→200万 FLR74%目標 経費11% 借入返済6.5%(1000万借入7年 13万返済と仮定)利益8.5%(17万)
★2年間消費税免除期間中に売上を作り、キャッシュフローが回る体制にできるよう努力する
★売上のトップラインを高めていければ利益がでる体制になる
その対策を一番に考えていくのが重要
■年間売上予測の仕方
杉並区清水の年間売上推移から『季節指数』を決める
※データがない場合は、ターゲット層から人の動きを予測する
阿佐ヶ谷駅前
◎住宅地の為、土日祝日で人が動く
◎学生の休み・家族での動きを中心に予測する
◎現状の情勢で考え、中団体の獲得には頼らない(歓送迎会・忘・新年会)
◎既存店の流れを加味する
●既存店平均売上月を1と計算し、ふり幅で係数を設定する
1月 季節指数1 月売上 170 正月
2月 季節指数0.9 月売上 153
3月 季節指数1.2 月売上 204 春休み
4月 季節指数1.1 月売上 187 新学期
5月 季節指数1.1 月売上 187 GW
6月 季節指数1 月売上 170
7月 季節指数1.2 月売上 204 夏休み
8月 季節指数1.2 月売上 204 夏休み
9月 季節指数1 月売上 170
10月 季節指数0.9 月売上 153
11月 季節指数0.9 月売上 153
12月 季節指数1.1 月売上 187 冬休み
通常時予測 月170万ベース 年間2142万
「季節指数」を設定することで、簡易的に年間売上を予測することができます
■人件費シュミレーション
『ワークスケジュール』を使って予測する
◎平日・土日祝日の、時間帯別配置人数で作成
◎アルバイト平日 (日/7700円) ※月14日(107800円)
15時~16時 時給1100円 人数0名 人件費 0円
16時~17時 時給1100円 人数0名 人件費 0円
17時~18時 時給1100円 人数1名 人件費1100円
18時~19時 時給1100円 人数2名 人件費2200円
19時~20時 時給1100円 人数2名 人件費2200円
20時~21時 時給1100円 人数2名 人件費2200円
21時~22時 時給1100円 人数0名 人件費 0円
◎アルバイト土日祝日 (日/14300円) ※月8日(114400円)
14時~15時 時給1100円 人数1名 人件費1100円
15時~16時 時給1100円 人数1名 人件費1100円
16時~17時 時給1100円 人数2名 人件費2200円
17時~18時 時給1100円 人数2名 人件費2200円
18時~19時 時給1100円 人数2名 人件費2200円
19時~20時 時給1100円 人数2名 人件費2200円
20時~21時 時給1100円 人数2名 人件費2200円
21時~22時 時給1100円 人数1名 人件費1100円
社員人件費月350000円 ※月22日稼働
人件費計
222200+350000円=572220
通常時売上 月1700000円
予想人件費率 33.6%
今回は「売上と人件費予測の立て方」について
お話しさせていただきました。
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