飲食業界では、離職率が問題となっています。
本記事では、昨今特に問題となっている【従業員満足度】についてまとめています。
みなさんは【ES】という単語を聞いたことはないでしょうか?
職場環境、福利厚生、仕事のやりがいなど、
仕事や職場に対する労働者の満足度を表す指標のことです。
【ES】が低いと離職率に影響する上、
スタッフの生産性、モチベーションの低下にも繋がります。
アルバイトを含めたスタッフの離職を防ぐためにも、
従業員満足度を意識した対策を行っていく必要があります。
逆をいえば【従業員満足度】が高いと、
生産性の向上、定着率の向上、モチベーションの向上、
顧客満足度の向上と言った効果があります。
今回は、従業員満足度を向上させ、
離職率を下げる対策についてざっくりとまとめましたので参考にしていただければ幸いです。
1.知らないとマズイ!飲食業界の離職率が高い理由は?
飲食店での主な離職理由を箇条書きにしていますので
まずは、これらに該当することがないかチェックしていただければと思います。
・労働条件が悪い
こちらは、言わずもがな仕事量に対して賃金が安いというのが理由です。
飲食に限った話ではありませんが、ハードな割に賃金が安いといった意見が多いのが現実です。
・モチベーションが保てない
労働条件が悪いと、もちろんモチベーションなんて上げようもありません。
求人の謳い文句に誘われて入ってみたけど、
さっさと他の求人を探した方が無難かなと考えるのが一般的でしょう。
・現場環境が整っていない
バックヤードが汚い、ロッカーがない、福利厚生が不十分など
働く上での環境が整っていなかったということが原因となり離職してしまうこともあります。
・将来性に不安を感じる
入社してはみたものの、キャリアアップの制度が整っていない、
休みが通りにくいなど、家庭を築いた際に休ませてもらえないかもしれないといった不安。
将来ここで働いていて、自分が本当に充実した人生を送れるだろうかと考えた時に
むずかしいという答えに行き着いてしまうケースもあります。
以上のような理由で離職をする傾向にあるようです。
上記に該当しない場合でも、一度、職場の環境に目を配ってみてはいかがでしょう。
2.従業員満足度(ES)とは?
そもそも、従業員満足度(ES)ってどういうものなの?
と思っている方もいらっしゃるかと思います。
理解を深めていただくためにもここで従業員満足度「ES」について説明いたします。
英語では「Employee Satisfaction」と訳され、略して「ES」と言います。
簡単に言い表すと、職場環境、福利厚生、仕事のやりがいなど、
仕事や職場に対する労働者の満足度を表す指標のことです。
近年では、従業員満足度を重視する企業が増えてきています。
少子高齢化に伴う労働力人口の減少も一つの理由です。
【従業員満足度】が高いと、
生産性の向上、定着率の向上、モチベーションの向上、
顧客満足度の向上と言った効果があります。
現代における労働力の確保は年を追うごとに難しくなってきています。
今、働いてくれているスタッフを大切にしお互いを尊重し合い
「ES」を向上させていくことが大切と言えるでしょう。
3.飲食店で従業員満足度を上げるには?
「ES」について知識を深めていただいたところで、
実際にどのように「ES」をあげれば良いかですが下記に一例を記載いたしました。
・定期的なスタッフとの面談「メンタルケアを含める」
なかなか時間の確保が難しい場合もあると思いますが月に一回は行うようにしましょう。
仕事の合間に適当に行うのではなく、
バックヤードなどで面と向かって話をする機会を作りましょう。
質問する内容は職場によって変わると思います。
不満に感じていることや、思っていること、
生活状況などプライベートに踏み込みすぎないように配慮しつつ話をしましょう。
従業員満足度を上げ、生産性も上げていくには、
働く従業員全員とのコミュニケーションが大切です。
・セキュリティの強化
個人用のロッカーを用意する、
女性スタッフが安心して着替えができるように
男性とは別にスペースを作るといった配慮も必要になるでしょう。
ただロッカーを設置するだけでなく必ず施錠の確認を行うようにしましょう。
ロッカーの鍵もダイヤル式ではなく、錠前と鍵で別れているものを用意しましょう。
理由は持ち主がロッカーの鍵を無くしても、スペアで開けられるためです。
お店の中で盗難などが発生した場合に、お互いの信頼関係が崩れてしまいかねません。
被害にあっていなくても離職を申し出る人は少なからず出てくるはずです。
求人サイトの口コミなどで一気に情報拡散されてしまうと、
新たな人材を確保することが困難になる可能性もあります。
お店とスタッフを守るためにセキュリティへの投資は惜しみなく行いましょう。
また、女性スタッフへの配慮に掛けていると定着率が悪く離職に繋がります。
特別扱いするまではいかなくても、
【女性】であることへの配慮を行ってあげるだけで
安心できる職場と認識してもらい、離職率を下げることができます。
・バックヤードの整理整頓
物で散らかっている状態なのであればキチンと整理整頓を行いましょう。
バックヤード休憩室が汚いと、盗難率が上がります。
お店の備品などいつの間にか無くなっているということになりかねません。
もし仮に無くなってしまった場合はスタッフに疑いを掛けることになり、
これも信頼関係にヒビが入ってしまう原因となります。
お互いが気持ちよく働けるようバックヤードや休憩室に限らず
【整理整頓】を徹底的に行いましょう。
きれいな職場で働けるとスタッフも満足してくれることでしょう。
・評価制度の導入
評価制度を導入することで自分のスキルが可視化できるため
モチベーションのアップにつながります。
最近の若者の中には仕事に対するセルフマネジメントが苦手な人も多いです。
評価制度の導入はスタッフのモチベーションの向上に直結します。
また、将来性も見えるため長く働いてくれるキッカケにもなります。
【まとめ】従業員満足度をあげて離職を防ごう!
従業員満足度をあげることについてざっくりとまとめてみましたが、
参考になりましたでしょうか?
釘を刺しておきますが、従業員満足度をあげるため
焦って行動するようなことは避けてください。
まず優先して行うべきことは現状把握になります。
スタッフからの不満の声を集め最適な方法を見つけるようにしまよう。
全然、的外れな改善を行ってしまうと逆効果になってしまいます。
何から始めるべきなのか、情報を集めた上で対策し、より良い職場を目指しましょう。