「採用したいけどなかなか応募が来ない」
「どんな人にきてもらったらいいかわからない」
などのお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。
最近は、定職につかない「フリーター」が増えてきました。
実は、アルバイト採用においては、
このフリーター層をいかに採用できるかがポイントになっています。
この記事ではフリーターを採用するメリットや
採用方法についてご紹介しますので、ぜひご参考にしてみてください!
1.フリーター採用のメリットとは?
学生や主婦ではなく、フリーターを採用するメリットはなんでしょうか?
フリーターを採用をする上で最大のメリットは、
ずばり時間の都合がつきやすい点です。
忙しい時期のスポットだけでなく、
本人の希望次第では、フルタイムと同じ時間働くこともできます。
学校に通っている学生や家事がある主婦と比べると、シフト調整しやすいです。
また、繁忙期でない場合、
シフトを減らして人件費を減らすこともできるので
忙しい時もそうでない時も非常に調整がしやすいです。
さらにバイトからフルタイム社員として正式に雇用したい場合も、
主婦や学生と違い時間の都合はつきやすいので
気に入ってもらえれば長く働いてもらえることもあります。
2.フリーターの種類や特徴とは?
一言でフリーターと言っても考え方の違いによって、
「モラトリアム型」「夢追求型」「やむを得ず型」の3種類に分類できます。
「モラトリアム型」は、現在フリーターで最も多いタイプで、
フリーター全体の約46%を占めます。
職業や将来に対して明確な見通しを持たないまま高校や大学を中退したり、
進路が未定のまま卒業したりしたような
「フリーターとなった当初に明確な職業展望を持っていなかった人」を指しています。
このタイプは、フリーターになる直前に所属していた場所によって
「離学モラトリアム型」と「離職モラトリアム型」に分類されます。
「離学モラトリアム型」は、高校や大学を中退したり、
進路が未定のまま卒業したりした
職業や将来に対して明確な見通しを持たないまま、
消極的にフリーターに移行した人を指します。
数は多く、フリーター全体でも約28%を占め、
まだ職業ビジョンが漠然としている人が多いです。
仕事探しの傾向では、
「興味のある仕事内容であること」や
「自分の生活時間に合わせて働けること」を重視しています。
また、同世代の人との職場を望む傾向が見られます。
フリーターの「気楽さ」「自由さ」に満足している人が多い一方、
「収入の少なさ」を不満に挙げる声も目立ちます。
就業している職種では、
「仕分け、梱包、製造(倉庫スタッフ)」
「コンビニスタッフ」などが多いです。
「離職モラトリアム型」は、
学校を卒業した後、正社員として就職したものの、
倒産や人間関係の悩み・ストレスなどによって不本意ながら離職し、
再就職の見通しがないままフリーターになった人を指します。
全体の約19%を占め、正社員を再び目指すべくフリーターを抜け出そうとしている人や、
離職時に心身の傷を抱えて正社員復帰に踏み切れない人が多いです。
仕事探しの傾向では、
「安定して長く働き続けることができること」を重視しています。
フリーター全体の中では「事務」職に就いている人がやや多めです。
「夢追求型」は、明確な目標を持っているタイプで、
フリーター全体の10%程度と他の対応に比べて一番少ないです。
このタイプは、目標によって「芸能志向型」と
「職人・フリーランス志向型」に分けられます。
「やむを得ず型」は、本人の意向とは関係なく、
労働市場の悪化や家庭の経済事情で「やむを得ず」フリーターを選択したタイプです。
フリーター全体の約40%を占め、「モラトリアム型」の次に多いです。
フリーターを選択した事情、背景は様々ですが、
その事情によって
「正規雇用志向型」「期間限定型」
「プライベート・トラブル型」に分けられます。
3.フリーター採用の訴求ポイント
フリーターの特徴についてはご理解いただけたかと思います。
3種類のフリーターの中で、特に「モラトリアム型」は、
時間の都合がつきやすい上、フリーター全体の半分近くを占めるので
狙って採用していきましょう。
では、どのように狙えば良いのでしょうか。
「モラトリアム型」のうち「離学モラトリアム型」は、
フリーターの「気楽さ」「自由さ」に満足している人が多い一方、
「収入の少なさ」を気にしています。
なので求人の訴求ポイントとしては、
「仕事のライトさに加え、将来に向けた仕事で得られる付加価値」を
アピールすると良いでしょう!
また同じく「モラトリアム型」のうち「離職モラトリアム型」は、
離職に至った事情から「安定して長く働き続けることができること」や
「職場の雰囲気」を重視します。
つまり「ブラックバイト」でないことを
フリーターの中で最も重視するタイプです。
なので求人の訴求ポイントとしては、
お店の定着率や雰囲気など「働きやすく、長く働ける」ことを
アピールすると良いでしょう!
【まとめ】フリーター採用に挑戦してみよう!
時間の都合がつきやすいフリーターは、
他のお店も狙うので難易度は高いですが、
人手不足を補う上でアルバイトで
採用することも考えてみてはいかがでしょうか。
これから検討の方もすでに始めている方も、
改めてアルバイト採用について考え直す機会ではないでしょうか。
そのためにもまずはフリーターについての考え方を知る必要があります。
この記事がそのお役に立てたら幸いです。