アルバイトとパートの違いを皆さんは説明できますか?
最初に結論から言うと
【アルバイト】と【パート】には、
労働基準法の上では明確な区別はありません。
呼び方が違うだけで法律上は一緒です。
ですが、世間では【アルバイト】と【パート】を違う働き方のように使い分けています。
そして、同じように認識している人がほとんどではないでしょうか。
また、求人募集サイトや企業も使い分けており、
違う働き方として扱われているように感じてしまいます。
これらの使い分けがなぜ起こっているのか、
具体的に知っている人は少ないのではないでしょうか。
求人を出す企業側となると、
【アルバイト】と【パート】の法律外の違いを把握しておくことはとても重要なことです。
採用活動を行う上で、これらの違いを理解しておくと良いでしょう。
違いについて簡単に思いつくのは
アルバイトは働く時間が長く、パートは短いといったイメージ。
他には、【アルバイト】= 学生やフリーター。【パート】= 主婦。
と言ったイメージもあるかと思います。
今回は、【アルバイト】と【パート】の違いについて
基本的な部分をまとめましたので、
参考にしていただければ幸いです。
1.アルバイトとは?
主に高校生・大学生などの学生や、若いフリーターが、
お金を稼ぐために仕事をすることを【アルバイト】と呼んでいます。
ひと昔前に、勉強の片手間にする仕事を
【アルバイト】と呼んでいたことが広がったそうです。
アルバイトとともに多く使われる「バイト」は【アルバイト】を略したものです。
現在も主に「アルバイト=学生など10~20代の若手」を想定して使用します。
つまり、求人を行う際に若手の採用を検討しているのであれば、
【アルバイト】という単語を利用することで、
学生やフリーターに向けられた求人であると認識してもらうことができます。
【アルバイト】に対する世間的なイメージ
・比較的短期間勤務する
・週2日~5日、3~8時間程度勤務する
・学生や他に本業のある人のイメージ
・フリーターであれば長時間勤務になる
2.パートとは?
パートは、「パートタイム」の略語で、「フルタイム」の対義語です。
一般的に、正社員よりも短時間で働く人の呼称として使用されています。
日本では平日の昼間、配偶者や子供が出掛けている昼間だけ働く人として、
主婦のイメージが強いです。
そのため、「パートタイム=主婦が空き時間を活用して働く」
という意味で使われることが大半です。
こうしたイメージから、企業側も30代以上の主婦層をイメージして、
【パート】という名称で求人を打ち出していることが多いわけです。
子育てなどの理由で長期パートタイムを務める主婦が増え、
パートは主婦が働くもの、または長期間勤務のイメージがつくようになりました。
こちらも、求人を行う際に【パート】という単語を利用することで、
主婦に向けられた求人であることを認識してもらえます。
【パート】に対する世間的なイメージ
・比較的長期間勤務する
・週2日~3日、2~4時間程度勤務する
・専業主婦、主夫のイメージ
3.アルバイトとパートの違い
冒頭でも記載しましたが
【アルバイト】と【パート】には、
労働基準法の上では明確な区別はありません。
ではどうして、「パート」「アルバイト」と呼び名が違うのか。
企業が、業務上わかりやすくするためというのが最も簡単な答えになります。
求人サイトなどでターゲットに対して、
フリーター向けの仕事なのか主婦向けの仕事なのかなど、
どんな労働者を募集するかによって
イメージに合った名称を企業が使っているというわけです。
主婦が家庭の都合に合わせて
午前中・午後だけの短時間働けるということから、
パートは「主婦向け」、アルバイトは、
学生が学業の片手間に行う労働ということから
「学生向け」というイメージが生まれました。
法律上は厳密な違いはありませんが、
企業も世間も便宜上、理解してもらいやすいので
使い分けを行い求人募集や業務を行っているということです。
【まとめ】アルバイトとパートの違いについて、基本的な知識を身につけてから採用しよう!
【アルバイト】と【パート】の違いについてご紹介いたしました。
法律上の違いはなく、世間や企業がわかりやすいように
使い分けていると言うことを知らなかったと
驚いた方もいるのではないでしょうか。
これらの情報をもとに、求人募集を行う際は
「どういったターゲットに向けて行うのか」注意する必要があります。
学生のアルバイトを募集したいのに、
求人内容に【パート】という言葉が含まれていると
学生はあまり興味をもってくれないと言ったことになります。
逆もまた然りです。
法律上の違いはありませんが、
企業や世間的なイメージに沿って使い分けていくことが重要となります。
【アルバイト】と【パート】の違いを理解した上で、
より効率的な求人募集を行っていただければ幸いです。