■今回のテーマ

商圏調査【マーケティングリサーチ】

商圏調査とは？
データー収集

■商圏調査の目的

事業計画の精度を高めるために、数字での根拠を作ること
（一番初めにコンセプトに沿ってイメージした損益計算書を作り、それを修正して精度の高いものに繋げていく）

■商圏調査のステップ

①データー収集し、数字根拠を作る
②数字根拠のもと損益計算書を修正
③実現可能性の高い事業計画書に作りなおす

事業計画書→コンセプトを軸にした開業前後の計画書

■一般的な商圏調査ポイント

※チェック項目はコンセプトシートに沿ってチェック

①商圏エリア
目安
1次商圏半径500メートル内
2次商圏半径1キロ内
3次商圏半径2キロ内

※住宅地出店の場合、半径2キロ圏内で80%の売上を立てるイメージ

②ターゲット層 jstatmap
例家族・30代～50代人口数

③店前通行量（時間帯別・曜日別）
平日ピーク帯その前後
土日ピーク帯その前後

④競合店数の把握
焼肉・寿司・居酒屋・中華・バー・ファミレスなど
※店数と規模感を把握→お店の集客人数をイメージしておく

★①②③は最重要ベンチマーク店との比較
開業コンセプトに最も近いお店を調査するのがベスト

★商圏調査は融資の審査でも重要な資料となる
根拠のある数字立てた仮説は良い事業計画書と判断されやすく、融資に対しても有利に働きます。

■谷川の商圏調査ポイント

①営業時間内の集客ポテンシャル
営業時間帯にどのくらいのターゲット層人口がいるか→夜間人口

※区の統計書・Wikipedia・j-STATMAP参照

j-STATMAP→政府の統計データーサイト→ e-stat その内にある、地図上に統計データーを表示できる機能

★夜間人口

杉並区昼間人口 479975 ※乗降人数 19818 乗車人数 9978（西武線井荻駅）
夜間人口 563997

②席数に対しての商圏の集客ポテンシャルを確認

32席に対して何名のターゲット人口がいるかで見る
※ターゲットエリアはお店から半径2キロ圏内

●お店半径2ｋ内（商圏エリア）人口 274874 (新宿駅2ｋ内人口 333560)

●一般世帯数 1次圏内 2人以上 3100 3.4人以上 1500
2次圏内 2人以上 13300 3.4人以上 6600
3次圏内 2人以上 54000 3.4人以上 25600

●飲食サービス業事業数
1次商圏 21
2次商圏 147
3次商圏 1130

●人口世帯数増減エリア（5年間でのデーター掲載）
j-STATMAP参照

※ポスティングエリア選定時の参考資料にもなります

③近隣エリア店のピーク帯の席稼働率
回転率（アルコール比率）

④同業態店数
０の場合は勝てるか、需要がないかどちらか

★食べログ集計
1.2次商圏（1キロ内） 1件
半径3キロ内焼肉屋77件同客単価20件予想競合店10件

★注意点

人の流れにとらわれすぎない
駅に向かって人は流れていく→お店の視認性は宣伝効果に繋がる

焼肉→目的を持って目掛けて来る
※販促のやり方次第で集客は可能
経営術→ポスティングチラシについて話している動画を参照

■イレギュラ

コンセプトシートに設定した出店エリアの物件が出ない場合

①根気よく探す→開業後のアドバンテージを取る
②お店の規模・家賃設定の変更を視野に入れ、損益計算書の修正して探す

以上が商圏調査の流れになります

■商圏調査のまとめ

★商圏調査の目的
事業計画の精度を高めるために、数字での根拠を作ること

商圏調査の3ステップ
①データー収集し、数字根拠を作る
②数字根拠のもと損益計算書を修正
③実現可能性の高い事業計画書に作りなおす

★商圏調査のポイント
・営業時間の集客ポテンシャル（大きなエリア夜間人口）
・商圏ポテンシャル（商圏内ターゲット層人口）
・2次商圏内売上予測80%目標（住宅地）
・アルコール比率（席稼働率・原価率の把握材料）
・同業態店数（商圏エリアとして可能性を判断）

今回は『商圏調査』についてお話しをさせていただきました。