■今回のテーマ
「出店戦略」についてです
前回お話しした、
「商圏調査」をどう出店戦略に活かすか
を考えていきたいと思います。
分かりやすく、行動プランに沿ってお伝えします
前回お話しした、
「商圏調査」をどう出店戦略に活かすか
を考えていきたいと思います。
分かりやすく、行動プランに沿ってお伝えします
■出店戦略の行動プラン
①候補物件の選定(コンセプトシート)
②商圏目安は2kで設定
③机上での商圏調査(j-STATMAP)
④売上予測からターゲットポテンシャル確認
⑤競合の影響度を考える
⑥精査する判断基準をターゲット数値として決める
■候補物件の選定
事業計画書で作成した、コンセプトシートに沿った物件を調査
※たくさんある物件の中から、出店の作業性・人集めも考えた場所でイメージして見ていくのが良いと思います。
■商圏目安は2kと仮定する
個人店・小さなお店は2k(エリア内でどのくらい戦えるか判断する基準)
特にうちのお店のように、地域密着のお店は半径1キロ圏内のお客様が非常に多いです。
1k→50% 2k→70%~80% でお客様が集客できてくると売上も安定してきます。
■j-STATMAPで商圏のターゲット層人数の確認
ターゲット人口のポテンシャルを確認
具体的にどのくらいのターゲット層がいるか確認します
※商圏調査で説明しています
■既存店(最重要ベンチマーク店)の売上からポテンシャルの確認
既存店もしくは最重要のベンチマーク店の売上予測をし、それをもとに売上予測します
売上予測÷ターゲット人口=ターゲット個々のポテンシャルを数値化できます
ターゲット数値×出店先ターゲット数=売上予測
をだして、ポテンシャルを確認するという事です。
■競合の影響度を考える
基本は、商圏を重複した範囲をシェアするという考え方が一般的に取られています。
15%商圏重複なら7.5%ずつお客様を取り合う。
100%−7.5%=92.5%
※大手企業の集中出店(ドミナント戦略)のような自社競合にあたる場合の影響度は
複雑になってきます。
自分自身は今1店舗での運営でやってもいますし、
新規オープンを目指す方なども同様で、
個人店出店戦略にあたっては「商圏が重ならない場所」が良い定義として自分は考えました。
そのほうが売上予測もしやすいと思っています。
■精査する判断基準をターゲット数値として決める
例
既存店350万 メインターゲット人口76800(商圏内に3.4名世帯数25600人 を3人でかけた場合)
350万÷76800人=ターゲット数値 45.57
↓
350万の損益計算書を目標にする(利益目標も立てられます)
損益分岐点290万の場合
290万÷76800=ターゲット数値 37.76
売上・損益計算書観点での数値目標→37以上は死守・最低40以上・理想は45以上
このように数値目標を立てていきます。
※税金(事業税・消費税)も加えて考えた、損益計算書で見るのが一番良い
(295万分岐で、最低利益5%基準 →305万 ターゲット数値目安 38)
こう考えることで、出店戦略で利益目標までグリップすることができます。
■出店戦略の行動プランのまとめ
①候補物件の選定(コンセプトシート)
②商圏目安は2k
③机上での商圏調査(j-STATMAP)
④売上予測からターゲットポテンシャル確認
⑤競合の影響度を考える
⑥精査する判断基準(数値化)
↓
基準値をクリアーしていたら
↓
出店準備(物件取得)
このような流れで物件選定し、契約~出店に繋げます。
今回は出店戦略についてお話しをさせていただきました。