■立地と売上
①立地とは
②立地の重要項目2点
③立地の売上影響度
④売上に即効性のある立地対策
⑤立地対策・改善をした場合の売上影響度
■立地とは
お店から約半径500メートル内の環境
商圏は森の視点・立地は木の視点(小さな商圏)
商圏は森の視点・立地は木の視点(小さな商圏)
■立地の重要項目2点
①利便性が良いこと
②入りやすさ
●利便性が良いとは?
お客様にとって便利な場所にあること
例 自宅→お店→駅 目的地途中の動線にあるお店
自宅→デパート→デパート内のお店 目的地内で誘因するお店
このような環境はお店を利用しやすい状況
↓
利便性が良いと考えています
●入りやすさとは?
物理的・心理的な障害が少ないこと
例 物理的→間口・奥行き・入口の広さが確保されている
※自転車・看板などの障害物が少ない
心理的→店内の雰囲気わかる・明るい
このような環境のお店を入りやすいということになります
■立地の売上影響度
重要項目2点の売上影響度
利便性→30%
入りやすさ→20%
トータル→約50%
の売上影響があるのではないかという、
自分の経験からの感覚と仮説のもとにお話ししていきます。
例 売上300万のお店
①利便性(30%)→90万
②入りやすさ(20%)→60万
の売上影響構成になります
■売上に即効性のある立地対策
例 炭火焼肉じろうの場合(郊外・西武線井荻駅から徒歩15分)
★環境→環八添いで、車・バスの通行量が多いのが特徴
例 お店に面している道路状況
バス:西武線井荻駅→バス停→お店→バス停→JR荻窪駅
車:練馬区→杉並区(お店)→世田谷区
●利便性の対策
①駅・バス停に広告宣伝する
※広告枠を契約
例
デジタルサイネージ→井荻駅前、もしくは隣の乗降客数が多い、下井草駅前に設置するなどしてお店のアピールをする
②看板の露出を高める
メイン看板や袖看板の見え方を再確認 大きさ・表現のわかりやすさ・駐車場の案内
例(焼肉・駐車場有・座敷あり)など
※実際に車・バスに乗ってみて、どの場所からどのくらい目立つのか再度把握
↓
新規出店前にしっかりと調査して、対策しておくべきことですが、現段階で見直して改善することもできます
③駅周辺・動線の道路に露出する
例
駅からのご案内看板の設置・動線道路の電柱に地図を張り出す
などして、目に留める機会を増やす
※設置する場合は許可の確認を必ずとるようにして、トラブルがないようにしておく
●入りやすさの対策
★物理的対策
例
お店前に自転車・バイクなどを駐車するお客様が増えて、入口が入りにくくならないように配慮をする場合
↓
駐輪場の場所を案内・告知をして入口をふさがないような場所に留めてもらうように誘導
※間口・奥行き・入口の広さは、出店後の改善が難しいので、
物件取得時に重要項目として入れておくと良い
↓、
売上のボトムラインを引上げることにも繋がり、お店の経営を助けることになる
★心理的な対策
例
・メニュー看板を置いて、何屋さんで、どんなメニューかわかるようにする
・外から店内を見えるようにしたり、照明を明るくして安心感を与える
※メニューの見せ方でお客様の印象は変わってしまうので、
ファサードのレイアウトは、試行錯誤して客観的にみる意識をもって定期的に見直す
■立地対策・改善をした場合の売上影響度
利便性・入りやすさともに改善されて、各項目で売上影響度が+20%与えた場合
例 炭火焼肉じろう 月/300万の売上と仮定
★売上影響度→利便性(30%)+入りやすさ(20%)=50% 150万の売上構成と仮定
①利便性(売上構成30%)300万×30%=90万
↓
90万×1.2=108万
②入りやすさ(売上構成20%)300万×20%=60万
↓
60万×1.2=72万
③影響後の、利便性+入りやすさの売上合計
↓
108万+72万=180万
※売上上昇率
180万−150万(以前の売上)=30万
10%売上UP
④トータル売上
180万(利便性30%+入りやすさ20%)+150万(残り50%の売上構成)=330万
⑤毎月30万売上アップした場合の年間利益増加額
30万×12か月=360万(売上)
利益率15%と仮定した場合
↓
360万×15%=54万(年間利益増加額になる)
↓この計算で
例えば
5年→270万
10年→540万
の利益が増加
このような改善と流れにおいて、売上ベースが自然に底上げされ
利益が出やすいお店になっていきます。
本日は「立地」と「売上」についてお話しさせていただきました。