日本では少子高齢化が進み、労働者の減少が問題視されていますが
年々外国人労働者が増えてきています。
求人を出していたら外国人からの応募があり、
採用しようか迷っている経営者の方はいるのではないでしょうか?
外国人を採用する際にいくつか注意点があるのをご存じですか?
受け入れする際に、どういった問題が起こる可能性があるのか
分からない点も多くあるかと思います。
これから採用していきたいと考えている方に向けて
採用する際の注意点やどのように外国人を採用するのか、方法などをご紹介いたします。
1.外国人労働者の状況
日本で働いている外国人は、厚生労働省「外国人雇用状況の届出状況」のデータによると、
2019年から新型コロナウイルスの影響で新規の入国状況が厳しくなってはいますが、
令和2年10月末時点で過去最高の約172万人を超えました。
2019年に人手不足を解消する為に「特定技能」が新設された影響もあり
労働者の数は年々、増加傾向にあるようです。
外国人留学生も増えているため、外国人アルバイトの雇用も
必然的に増加している事が推察できます。
人手不足を解消するために効果的な手段として、
国が外国人を受け入れる体制を整えていっている事からも
外国人アルバイトを積極的に採用する企業が、
これから多く出てくると予想できるのではないでしょうか。
2.外国人アルバイト採用の注意点
では、いざ外国人アルバイトを採用するとなると何を確認し、
何に注意すればいいのでしょうか?
日本人を採用する時とほとんど違いはありませんが、
いくつか注意点がありますのでまとめました。
日本に滞在する資格「在留資格」があるか確認する
日本に滞在できる資格がない方を雇ってしまうと
不法就労という扱いになり「不法就労助長罪」として、
不法就労した外国人だけでなく、
事業主も3年以下の懲役・300万以下の罰金という処罰の対象になります。
不法就労者であることを「知らなかった」では済まされないのです。
そのため必ず在留資格(在留カード)があるかの確認を行いましょう。
在留カードには氏名、住所、在留期限が記載されていますので
必ず期限の確認も行ってください。
在留カードの在留資格の箇所が、
「永住者」「日本人の配偶者等」「永住者の配偶者等」「定住者」「特定活動」
となっている場合は問題なく採用できます。
外国人留学生が多くなっていることから、
留学生がアルバイトの応募に来ることもあるでしょう。
在留資格の箇所が、
「留学」の他に「文化活動」「家族滞在」となっている場合は、
許可を得れば資格外活動(アルバイト)を行うことが可能になるので
別途「資格外活動許可」が必要になります。
労働時間に上限がある
外国人アルバイトには
・時間制限のない在留資格
・資格外活動許可を得て働ける時間制限のある在留資格
の2つがあります。
許可を得て時間制限のある在留資格を持った方の労働時間は、
週28時間と時間が決まっています。
複数のアルバイトをすることも可能なので、
その場合は合計して週28時間以内に収めなくてはいけません。
残業も時間にカウントされますので、調整が必要になってきます。
週28時間を超えると「資格外活動許可違反」に該当してしまうので注意しましょう。
夏休みなどの長期休業期間については週40時間が上限(1日8時間まで可能)になります。
採用時と離職時にはハローワークへの届け出を忘れずに!
アルバイトであっても、採用時と離職時には
ハローワークへの届け出が義務付けられています。
届け出を怠ったり、虚偽の届け出を行った場合は、
30万円以下の罰金の対象になりますので忘れないように注意しましょう。
3.外国人アルバイトの採用方法
外国人アルバイトを募集したい場合は、
ハローワークやフリーペーパーなどもありますが、
外国人求人向けのサイトを使用するのをおすすめします。
日本語に不慣れな外国人も求人内容が読みやすいなど
外国人に最適化されているので応募が来やすい傾向があります。
おすすめの求人サイトをいくつか紹介します。
・jopus connecter
jopus connecterの特徴としては、
求職者が興味のある企業で働いている外国人従社員と
面接前にWEBでコミュニケーションを取れる事です。
不安に思う事、気になることなど聞くことができます。
日本国内、国外に在住している人が応募できる求人を複数掲載しており、
新着求人が毎日更新されています。
・YOLO JAPAN
YOLO JAPANの特徴としては、一般的なパートタイム・フルタイムに加えて
数時間から数日間程度の単発で稼ぐことが出来る高時給案件も取り扱っています。
短時間で効率よく働ける仕事を探している方におすすめです。
【まとめ】人手不足の時は外国人アルバイトも採用しよう
今日の日本では、少子高齢化が進み、人材不足が問題視されています。
外国人労働者を雇う際にはいくつかの注意点に気を付けて
積極的に採用していくと良いでしょう。
基本的には日本の習慣に合わせて働こうと努力してくれると思いますが、
異なる文化を持っていることを忘れずに、
違いを否定せずコミュニケーションをしっかり取りましょう。
お互いが我慢せず気持ちよく働ける環境を作っていけるといいですね!