「またアルバイトが辞めてしまった…」
アルバイトスタッフの離職率の高さについては、
多くの企業や店舗において抱えられている課題ではないでしょうか。
では、どうすればアルバイトスタッフが長く働いてくれるのでしょうか。
今回は、定着率を上げるための方法を3つご紹介します。
1.新人教育の徹底
アルバイトスタッフが離職を考える理由の一つに、
「職場の雰囲気がよくない」ということがあります。
それだけ、職場環境がよいところで働きたいと思っている人が多いということです。
「人手が足りない」や「時間がない」などを言い訳にして、
新人スタッフの教育をおろそかにしていませんか?
いきなり現場に放置し、業務を丸投げしたりしていませんか?
そのようなことをされては、いくら時給の高い仕事でも
「ここではやっていけないかも…」とサジを投げてしまう人もいるでしょう。
では、具体的にはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。
まず、新人スタッフを迎えるにあたっては、勤務初日がとても肝心です。
不安や期待を胸に出勤してくる新人スタッフが、
できるだけ歓迎されていると感じられるような雰囲気をつくりましょう。
例えば、
・専用ロッカーや名札など、最低限必要なものの準備
・ウェルカムボードに新人スタッフに向けたメッセージを用意
・既存スタッフへ新人スタッフ入社の旨をしっかり周知
・朝礼などがあれば店長や直属の上司から紹介
このように事前準備を怠らないことや、勤務初日に歓迎ムードで迎えるようにすると、
新人スタッフの不安を取り除き、緊張を和らげることができます。
更に、現場に出る前のオリエンテーションや、
先輩が横についてOJTをおこないフォローすることで、
新人スタッフは業務内容をしっかりと把握し、安心して一人立ちできます。
2. コミュニケーションの強化
株式会社ビズヒッツの
「【500人に聞いた!】アルバイトを辞めた理由ランキング」の調査によると、
第1位は「人間関係が悪い」でした。
人間関係の改善のためには、コミュニケーションの強化が欠かせません。
まずは、日頃から店長や上司とアルバイトスタッフの間で
コミュニケーションを密にとるようにして、
アルバイトスタッフとの信頼関係を構築していきましょう。
休業日があれば、ボーリング大会やバーベキューなどのイベントを企画して
スタッフ同士の親睦を深める、ということもできますね。
スタッフの不満が積み重なると、人間関係が悪化することもあるので、
2ヶ月に一度など、定期的にアルバイトスタッフと
マンツーマンで面談の機会を設けることも効果的です。
何か困っていることはないか、不満に感じていることはないかをヒアリングして、
問題を解決できるように手助けしましょう。
話を聞いてもらうだけでストレスが解消されるということもあります。
人間関係の問題は、第三者の介入では解決が難しいこともありますが、
問題が発覚した場合には、改善する努力を惜しまないことが大切です。
3.正当な人事評価
「あの人は私語ばかりで全く仕事をしていないけど、自分と同じ時給なのか…」
「こんなに頑張っているのに認めてもらえない…」
このようなことをアルバイトスタッフが感じている場合、
もっと自分を評価してくれる場所を求めて、遠からず離職することを考えてしまうでしょう。
よい働きをしてくれるスタッフに長く働いてもらうには、
正当で公平な評価をするということが、当然のことのようですが案外難しく、
とても大切なことです。
具体的には、
・チェックリストを作成するなどして評価基準を明確にする
・「〇〇ができるようになれば時給アップ」など努力に対する報酬を与えられるようにする
・定期的にシフト貢献度やスキルを評価する機会を設ける
などをおこなうと、アルバイトスタッフが「頑張れば評価してもらえる」と感じてくれます。
また、目標が明確になってモチベーションが上がり、それに伴ってパフォーマンスも向上することでしょう。
【まとめ】定着率を上げるには改善が不可欠
アルバイトスタッフの入れ替わりが激しいと、
企業や店舗の採用コストがかさみ、
必要な人員を確保できないまま運営すると売り上げも下がります。
現場の既存スタッフの負担が増え、
その状況に耐えかねたスタッフがまた辞めてしまう、
といった負のループに陥る可能性もあります。
その前に、
・新人スタッフへの待遇、育成方法の見直し
・アルバイトスタッフとのコミュニケーションを強化
・努力や成果に応じた報酬や評価制度の導入
これらの改善できるところは徹底的に改善し、
アルバイトスタッフがこれからも働きたい、
と思える職場環境に整えていきましょう。