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飲食店でアルバイトを雇うメリットとデメリットとは?

2022/10/11

 「正社員を雇うほどの余裕はないけど、忙しい時間は誰かの手を借りたい…」そんなとき、大きな助けになってくれるのがアルバイトのスタッフです。では、アルバイトを雇うにあたって、どういったメリットがあるのか、逆にデメリットはあるのか、ご存じでしょうか?具体的なメリット・デメリットを把握して、適正なリスクをとってアルバイトの雇用を検討しましょう。

1.アルバイトのメリット
人件費が抑えられる
 アルバイトを雇用することで得られるメリットの一つは、人件費を適正な金額に抑えることができるということです。正社員は勤務時間が長く、売り上げに関わらず一定の人件費が必要です。しかしアルバイトの場合は、ランチ時や夕方のピークである時間帯の短時間のみ働いてもらうことで、より高い売り上げが見込める時間にのみ、時給を支払うことになります。適切な時間に適切な人数を配置することにより、人件費を抑えることが可能です。


アルバイトから正社員へ登用ができる
 後々正社員の採用も考えている場合、アルバイトの中から正社員として働けるような人材を発掘し、育成していくことができます。最初は正社員として適性があるようには思えない人材だったとしても、仕事を覚えていくうちに、熱意や将来性を感じることがあるかもしれません。

 もちろん面談等を通して、お互いの希望をマッチさせておくことは必須ですが、アルバイトのスタッフとしては、新しく面接を受けたり、違うお店のことを一から把握したり、という手間をかけずに正社員に登用してもらえますし、お店側としても新たに募集をかけて面接、育成をしていく労力やコストを減らすことができます。
 これはまさにWin-Winの関係といえますね。



2.アルバイトのデメリット
責任感が低下する
 アルバイトは、短時間かつ短期間の勤務であることが多いです。そのため帰属意識、つまり「自分がお店のスタッフの一員として、組織に属している」という意識が低くなりがちです。帰属意識が低くなると、その分仕事に対する責任感も低下します。さらに、退職することへの抵抗も少なくなるので、辞めてしまう可能性も高くなるでしょう。

 また、責任感の低下からは、大きな失敗やクレームの増加にもつながるため、いかにスタッフの帰属意識を高められるか、ということが店舗の運営において、とても重要なことだといえます。
具体的には、
・日頃からスタッフとコミュニケーションを密にとり、強い信頼関係を築いていくこと
・一人ひとりに目標や役割を与えて、自分が必要とされているということを自覚できるようにすること
 このような取り組みをすることで、帰属意識は高まります。パフォーマンスやチームワークの向上も見込めるので、従業員・顧客ともに満足度が上がることでしょう。


18歳未満や学生の場合は労務管理が複雑になる
 飲食店は、学生のアルバイト先として人気が高いため、学生を雇用している店舗は少なくないはずです。ただ、18歳未満や学生の雇用には、
・22時~5時までの深夜勤務や8時間を超える労働が禁止されている
・労働時間・日数などの条件によっては、社会保険・雇用保険など各種保険の加入義務が発生する
など、留意しておかなければならない事項があります。
 うっかり労働基準法や社会保険法等に違反してしまうと、懲役や罰金の措置がとられる場合があります。そのようなことがないよう、しっかり知識を身に着け、各従業員の労働状況を把握しておかなければなりません。


【まとめ】メリット・デメリットについて知り、採用しよう
飲食店において、アルバイトは非常に貴重な戦力となります。アルバイトの採用を検討する際には、今回ご紹介した
メリット
・人件費を抑えることができる
・アルバイトから正社員へ登用ができる
デメリット
・責任感が低下する
・18歳未満や学生の場合は労務管理が複雑になる
 まずはこれらのメリット・デメリットをよく理解することで、採用ターゲットを決める上での判断材料にもなり、採用後に気をつけるべきことも明確になります。
 もしアルバイトを採用した場合は、雇用に関する法律や制度をしっかり理解し、各従業員に合わせた対応が必要です。また、スタッフの帰属意識を高めるために、職場環境を整える努力もしていきましょう。

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