「WEB求人媒体で広告を出したいけど、サイトの数が多すぎてどうやって選べばいいかわからない…」そういったお悩みを持つ企業様は多いはずです。
・WEB求人媒体にはどんな種類があるのか
・料金の仕組み、費用はどれくらい必要なのか
・どうやって媒体を選べばいいのか
・どのようにしてWEB求人媒体に広告を出せばいいのか
このような疑問を解決するために、今回の記事ではWEB求人媒体の特徴から選び方、掲載するにあたって意識したいポイントも解説していきます。
1.WEB求人媒体の種類
一言にWEB求人媒体と言っても、各媒体によって様々な違いがあります。
・雇用形態の違い
正社員用とパート・アルバイト用があり、正社員用は新卒用と中途用に分かれます。正社員用の掲載期間は2週間~、もしくは4週間~のプランが設定されていることが多く、料金は約30万円~です。パート・アルバイト用の料金は1週間~の掲載で約3万円~の媒体が多いです。
・取り扱う業種や職種の違い
全ての業種・職種を網羅的に扱う「総合型」の求人サイトと、介護職やIT関連など、専門的な業種・職種を扱う「特化型」の求人サイトがあります。「総合型」は全体の求人数が多く、利用者数も「特化型」より多いのが特徴です。しかし、「特化型」の利用者はその業種・職種に興味があることが前提なので、その分採用につながる可能性は高くなるでしょう。
・年齢層や性別の違い
近年では、「若手の採用」に力を入れているものや、「女性の採用」に特化している媒体もあり、ジャンルの細分化が進んでいます。もし、採用ターゲットの人材に強みのある媒体があれば、利用を検討してみるとよいでしょう。
・求人検索エンジン
求人検索エンジンとは、求人広告サイトとは違い、インターネット上にある求人情報を、一括検索することができるものです。自社HPの求人情報や、既に掲載している求人広告があれば、自動的に検索結果として表示することができます。掲載費用は基本的にかからないため、コストをかけずに露出を増やせるのが魅力の一つといえます。
代表的なものには「Indeed」、「Googleしごと検索」、「求人ボックス」などがあり、会員登録の手間いらずで気軽に検索できる上、求人数も多いので利用者に人気があります。
2.WEB求人媒体の料金体系
WEB求人媒体の料金体系には大きく分けて「掲載課金型」と「成果報酬型」の2種類があり、「成果報酬型」はさらに「応募課金型」と「採用課金型」に分類されます。
料金体系 | 掲載費用の相場 | 成果報酬の相場
掲載課金型 | ・正社員用 約30万円~/4週間
・アルバイト用 約3万円~/1週間 |
基本無料
成果報酬型 | 応募課金型 | 基本無料 | 約3千円~数万円/応募1件
採用課金型 | 基本無料 | 約1万円~数十万円/採用1件
掲載課金型 | ・正社員用 約30万円~/4週間
・アルバイト用 約3万円~/1週間 |
基本無料
成果報酬型 | 応募課金型 | 基本無料 | 約3千円~数万円/応募1件
採用課金型 | 基本無料 | 約1万円~数十万円/採用1件
「掲載課金型」は、採用人数が増えても料金は上がることがないケースがほとんどなので、複数名採用を予定している場合は割安だといえます。「成果報酬型」に分類される「応募課金型」と「採用課金型」は、成果が出るまでコストをかけずに利用できるので、少人数の採用を考えている場合はコストを低く抑えられます。
「求人検索エンジン」に関しては、ほとんどのサイトで基本的に料金はかかりませんが、広告の表示を上位に表示できる有料掲載を選択することもできます。有料掲載の場合、「クリック課金」という1クリック毎に料金が発生するシステムを採用しているサイトが主流です。
3.WEB求人媒体の出し方
WEB求人媒体に広告を出すまでの流れとしては、
①媒体に問合せをする
②ヒアリング・プランの提案を受ける
③申し込みをする
④取材・原稿を作成する
⑤広告の掲載
この5つの手順が一般的です。③~⑤の申し込みから掲載までの期間は、初めての掲載の場合には10~14営業日ほどかかることを頭にいれておきましょう。問合せの前に予算や採用予定人数、求める条件などをある程度明確にしておくと、掲載までの流れがスムーズに進みます。
4.WEB求人媒体のポイント
WEB求人媒体に求人広告を掲載するにあたり、意識しておきたいポイントが3つあります。
①採用ターゲット
②求人媒体の選定
③求人原稿
この3つのポイントをしっかりおさえて求人広告を打ち出すことで、無駄なコストをかけることなく、必要な人材を確保できる確率が高くなります!
①採用ターゲット
正社員でも、パート・アルバイトであっても、採用ターゲットの明確化は最も重視するべきことの一つです。なぜなら採用ターゲットを明確にすることで、どの媒体で募集をかけるのがよいか、どのような選考基準を設けるか、など具体的な戦略が立てられるからです。
具体的には、ターゲットとする年齢層やスキル、人柄などを書き出していきます。ただ、求める条件のハードルが高すぎると応募が集まらない可能性があるので、その条件が必須なのかそうでないのか、という点を見極めて最低限の条件を設定することが必要です。必須以外の条件については、選考の時点で絞り込みをする方が得策でしょう。
②求人媒体の選定
ターゲットを設定したら、どの媒体に掲載するかを検討します。WEB求人媒体の種類でも先述したように、媒体によって扱う業種や年齢・性別等の特徴や強みが異なります。
「とりあえず、大手のサイトに掲載しておけば間違いないだろう」
このように安易な考えで媒体を決めてしまうと、思うような結果につながらず、大切な時間とコストを無駄にしてしまう可能性があります。
例えばお昼の短時間だけ働ける主婦(夫)層がターゲットの場合。パート・アルバイトの募集をしている媒体で、さらに主婦(夫)に特化しているものを利用すれば、総合型の媒体に比べて閲覧数は少なくなる可能性がありますが、利用者はほぼ全員がターゲットであるため、採用の可能性は高くなります。つまりターゲットにあたる人材が多く利用している、ということが決め手の一つになります。
また、機能やプランも様々なものがありますので、しっかりリサーチをおこない、慎重に媒体を選定する必要があります。
③求人原稿
ターゲットを設定し、適正な媒体を選び、いざ求人広告を掲載する前に、ここでも大切なポイントが一つ。原稿の内容をしっかり推敲することが重要です。せっかく緻密に戦略を練っていても、求人原稿の内容が薄いものや、ターゲットへのアプローチが的外れなものであったりすると、「応募が来なかったり、求める人材とかけ離れた応募ばかりで採用につながらない...」ということにもなりかねません。
そんな事態を避けるためには、仕事内容や条件には
・営業職未経験でもOK!
・お客様に笑顔で真摯に対応できる方歓迎
・10時~15時頃までで働く主婦(夫)さん多数在籍!
など具体的にわかりやすい記載をします。
このようにすることで、応募の間口を広げつつも、採用後のミスマッチを防ぐことができます。
【まとめ】求人のノウハウを知り、採用の効率化を図ろう
今回はWEB求人媒体の種類と特徴を解説し、WEB求人媒体に広告を掲載する際のポイントを3つご紹介しました。
①採用ターゲットを明確にする
②適正な媒体を選定する
③求人原稿の内容は具体的に、わかりやすいものにする
このようなノウハウを活用することで、採用活動を低コストで、効率的におこなうことができます。
知識は武器にも防具にもなります。必要な知識を身に着けて、有意義な採用活動をしていきましょう!