1.求人が来ない原因とは?
飲食業界は、他業種と比べて、離職率も人材不足率も高い業界です。飲食業界において、有効求人倍率が上がっているこのご時世に、「求人広告を出したのに応募が来ない…」とお悩みの企業は数多くあることでしょう。この記事では、求職者が減少しているという現実を受け入れた上で、企業自らの力で解決できるようないくつかの原因に着目していきます。
1-1.求人情報の掲載方法に問題がある
求人情報の掲載方法で考えられる原因としては、
・仕事内容の情報が少なく、求職者が働くイメージをしづらい
・求人情報を載せる媒体がターゲットに合っていない
といったことがあげられます。
・仕事内容の情報が少なく、求職者が働くイメージをしづらい
仕事内容が極端にシンプルだったり、具体的な記載がないと、求職者は働いている自分をイメージできません。好条件であったとしても、そんな求人に応募するのはかなり勇気がいることです。
・求人情報を載せる媒体がターゲットに合っていない
求人情報を「どこに載せても同じだろう」と思っていませんか?
近年では求人媒体が多様化しており、それぞれ会員属性(業種、年代など)やメリット・デメリット、課金形態も異なるため選択肢は多岐にわたります。
そのため、採用ターゲットと会員属性が合っていなかったり、媒体のメリット・デメリットを理解しないまま掲載していると、
「思うように応募が集まらない…」
「時間とコストを無駄にかけてしまった…」という事態に陥ります。
1-2.雇用条件に魅力が感じられない
雇用条件の面で考えられる原因は、
・給与、福利厚生などの待遇が競合他社に劣っている
・経験、勤務時間(シフト)、スキルなどのハードルを上げすぎている
ということが考えられます。
・給与、福利厚生などの待遇が競合他社に劣っている
求職者の目線で見れば、複数の求人情報を比較して
より良い条件の職場で働きたいと思うのは当然のことですよね。
仕事内容に魅力があっても、給与や福利厚生の面で競合他社に劣ってしまっていると
どうしても応募は少なくなりがちです。
・経験、勤務時間(シフト)、スキルなどのハードルを上げすぎている
「コストをかけているし、即戦力が欲しい!」「優秀な人材が欲しい!」
という企業側の気持ちもわかります。
経験者のみ、週5日働ける方、この資格とこの資格は必須…など、
応募者に求める経験やスキルが多すぎませんか?
応募してくれていれば、時間はかかっても戦力になっていたはずの人材も、
「自分には無理だ…」と敬遠して応募を諦めてしまいます。
2.求人が来ない時の対策とは?
ここからは、前述した求人が来ない原因を踏まえて、今すぐできる対策を紹介していきます!
2-1.求人情報を見直そう
求人情報を見直す上では、
・求職者が、自分が働く姿をイメージできるような仕事内容を記載する
・求人情報を載せる媒体を再検討する
といった対策ができます。
・求職者が、自分が働く姿をイメージできるような仕事内容を記載する
一つの例として、「未経験OK!簡単事務のお仕事」という求人の仕事内容の記載を考えてみます。
△仕事内容の情報が少ない例
・データ入力
・資料作成
・電話対応
上記の情報のみだとあまりにシンプルすぎて、
「本当に未経験でも大丈夫なの?」
「自分にできる仕事かどうかわからない…」
と、不安になってしまう求職者も多いはずです。
次の例は、少し情報を補足したものです。
〇情報を補足した例
・コピペでOKのデータ入力
・見積書、マニュアルなどの各種資料作成
・電話対応(営業の電話は一切お願いしません!)
いかがでしょうか?
仕事の詳細をイメージしやすくなり、
「自分にもできるかもしれない!」と、背中を押せるような内容になりました。
また、「わからないことがあっても先輩社員が優しくフォローします」などの文言があると
更に安心して応募できますね。
・求人情報を載せる媒体を再検討する
求人媒体は複数あり、
・求人情報サイト
・紙媒体
・ハローワーク
・人材紹介サービス
・自社メディア
などがあげられますが、それぞれ業種や年代などの会員属性も違えば、
機能や課金形態などの特徴もさまざまです。
そのため、まずは採用ターゲットを絞ることを前提として、
ターゲットとしている人材が多くいる媒体はどれか?
ターゲットに効果的にアプローチできる機能やプランがあるか?
など、より多くのターゲットに、より効果的に情報が届く媒体を選定することが
効率的に応募者を増やすポイントであると言えます。
2-2.雇用条件を見直そう
パーソルプロセス&テクノロジー株式会社が運営する
「アルバイトレポート」の2017年の調査により、
アルバイト選びで最も重視されているポイントのランキング
1位は「給与が高い」、2位は「シフトに融通がきく」
だということがわかっています。
「よし!すぐに時給を上げよう!」とできればいいのですが、
そう簡単にはいかない企業も多いでしょう。
給与面の見直しが難しければ、
重視されているポイント2位の「シフトに融通がきく」にフォーカスしましょう。
アルバイトをする人の多くには、家庭や学校など仕事より優先すべきものがあり、
「自由な時間に働ける」ということはとても大きなメリットと言えます。
「シフト相談可」「週2日~OK」「1週間ごとのシフト制」などの記載があると、
気軽に応募しやすくなりますね。
「1週間ごとにシフトを作るなんて無理…」という企業やお店は、
シフト管理ツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか?
シフト作成や給与計算にかかる時間分の人件費が削減できます。
不正打刻の防止にもなり、メリットが多くあります。
3.【まとめ】原因を分析し、しっかり対策しよう!
応募が来ない原因と対策をいくつかご紹介してきましたが、見直しを必要とするのが求人情報でも雇用条件でも、どちらにも言えることは、まずは採用ターゲットを明確にし、ターゲットを軸として、ターゲットの目線で考えるのが大切だということです。
もし、ターゲットに合う媒体を選定する時間がない、やり方がわからない…という場合は、
求人広告代理店に一度相談してみるのもいいかもしれません。
複数媒体への掲載を検討している場合は、各社キャンペーンの組み合わせによっては
直販店より低コストに抑えられる場合もあります!