「飲食店が働き方改革に対応していくにはどうすればいいの…」
と頭を悩ませているオーナーさんは多いはずです。
飲食店で働くにあたっては
- 営業時間が長い
- 休日はシフト制
- ハードな労働環境
などの要因から、長時間労働と休日出勤が生まれ
従業員が疲弊してしまうケースが多いのが現実でしょう。
疲弊した従業員が離職を考えるのはごく自然なことですから、
離職率が上がることになります。
この記事では飲食店の労働環境に関する問題点と、
離職率低下のための環境改善策を解説します!
ぜひ最後までご覧ください。
1.従来の飲食店の労働環境
飲食店の労働環境については
- 休日が少ない
- 長時間労働が当たり前
- 離職率が高い
- 労働の対価が割に合わない
といったブラックなイメージが多いかと思います。
以下で詳しく解説していきますので確認していきましょう。
・休日が少ない
飲食店はサービス業であるため、夏休みや年末年始など世間が休日のときこそ稼ぎ時です。
土日も営業している飲食店が多く、
ほとんどの店舗がシフト制で休みをローテーションしているため
休みがとり辛く少なくなりがちです。
アルバイトの希望通りにシフトを作成できることがほとんどなく、
出勤できないか毎回交渉してばかりで申し訳なくなってしまう…というケースもあります。
・長時間労働が当たり前
一般的な飲食店の一日の流れとしては
ランチ前開店準備
↓
ランチ営業
↓
昼休み
↓
ディナー開店準備
↓
ディナー営業
↓
閉店作業
となっており、拘束時間が長いうえに休憩時間も少ないです。
その上、閉店時間を過ぎてもお客様が残っていれば休憩時間が減ったり
退勤時間が遅くなったりします。
また来客数やタイミングを完璧に読むことはできないので、
暇すぎてもう帰ってもいいのでは?と思えるくらいの時もあります。
そんな際でも最低限の人数は配置しておかなければなりません。
・離職率が高い
休日が不定期かつ少なく、労働時間も長いといった
過酷な労働環境では人材の定着率も低くなります。
そのため飲食業の離職率は高く、
厚生労働省がおこなっている雇用動向調査によると
平成12年から令和2年までの21年間続けて最も離職率が高いのは
飲食業だという結果が出ています。※1
<参照URL:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/9-23-1c.html>
・労働の対価が割に合わない
飲食店の労働環境は
- 少ない休日で長時間労働を強いられる
- 従業員の入れ替わりが激しく育成に割く労力も甚大
- 素早く臨機応変な対応が求められる
といったハードな労働を課せられることが多いです。
しかしそれに対して給与水準は低い傾向にあります。
飲食業はやりがいを感じられる業種ではあると思いますが、
働きに見合った対価をもらえていないと感じてしまう場合もあるでしょう。
2.労働環境を整えるポイント
では、上記のような労働環境を改善するにはどうしたらよいのでしょうか。
- シフトの見直し
- 労働条件の見直し
- 業務効率の見直し
この3つのポイントから労働環境を整える方法をご紹介します。
・シフトの見直し
- なるべく希望に沿えるようにする
- 時間外労働が多くなっていないか
- 休日はしっかり取れているか
上記に注意しながら、従業員に負担がかかりすぎないように調整しましょう。
・労働条件の見直し
- 年次有給休暇を取得してもらう
- 社会保険の加入を検討する
- 少ない日数や短時間のシフトも受け入れる
といった従業員がライフスタイルに合わせて働きやすい労働条件や
福利厚生を提案して安心して働ける職場を目指します。
・業務効率の見直し
- タブレット注文やキャッシュレス決済の導入
- シフト作成や採用業務等をツールで管理する
- HPやSNSの運営を外部に委託する
- 作業導線や顧客導線を考えて内装を変える
作業をより効率よくこなせるようになれば、人件費を抑えたり従業員の負担を軽減させたりする効果があります。
【まとめ】労働環境を整えて離職を防ごう!
従来の飲食店の労働環境に対するイメージはよくないものが多く、
実際離職率も高いのが現状です。
しかし労働環境を整えることで従業員満足度を向上させ、
離職率を下げることが可能です。
労働環境を整えるには、
- シフトの見直し
- 労働条件の見直し
- 業務効率の見直し
上記をおこなうことが効果的です。
近年では便利なツールやアウトソーシングのサービスも増えてきています。
ツールやサービスも上手に活用しながら、
従業員がずっと働きたいと思えるような環境に整えていきたいですね。